娯楽の建築[龍宮閣]まちが活発になり、夢のような計画を実行する人物が現れました。
蛇の目寿司の加藤秋太郎は、オタモイ海岸の断崖絶壁に龍宮閣を建て、遊園地をつくり、娯楽と憩いの場を市民に提供しました。
龍宮閣は清水寺のように崖地に建つ懸造りにして海へせり出し、絶景を楽しむ料亭でした。
現地を調査した結果、平地の幅はわずか4㍍、水面からの高さは33㍍ありました。
建築工事は昭和8(1933)年春から始まり昭和9(1934)年夏に完成しました。
夢を実現した加藤秋太郎の龍宮閣ですが昭和27(1952)年5月9日に出火し、15㍍の海風にあおられ5時30分に焼失してしまいました。


