泊村『鰊御殿とまり』です。【積丹半島観光貸切チャータータクシー】
積丹半島・泊村『鰊御殿とまり』です。
積丹半島泊村に有る、鰊御殿とまりです。
積丹半島のニシン漁で栄えた、いにしえの村、積丹半島泊村そこには貴重な文化遺産が広がる。
写真は鰊御殿とまりです。
かつてニシン漁でさかえた積丹半島泊村、その当時の繁栄と歴史を伝える施設です。
並ぶ建物は明治27年(1894)に建設された「旧川村家番屋」と大正5(1916)年頃に建てられた「旧武井邸客殿」そして付属するレンガ造りの蔵で、二つの建物は渡り廊下でつながっており、当時の様子を伝える貴重な資料が展示されております。
泊村有形文化財指定
ニシン御殿とまり
泊の鰊御殿というと小樽市の祝津海岸の田中番屋を思い出しますが、ここ泊村にはその他にも番屋がありました。
その1つが旧川村家番屋で、すでに泊村郷土館として使用していました。
この旧川村家番屋を旧武井邸客殿の敷地に移築し、2つの建物を一体化し、漁場建築として整備しました。
旧川村家番屋と旧武井邸客殿は平成13年、泊村で初めての有形文化財に指定され、とまり鰊御殿として、平成13年4月から一般に公開されいます。
泊村でニシン漁が始まったのは今から300年前といわれています。
明治になってニシン漁が全盛期を迎えると、泊村には50超える鰊番屋が建ち並びました。
ニシン漁によって莫大な富をもたらした鰊番屋は、泊村の繁栄の象徴でもあったのです。
当時の繁栄を現在に伝える建物こそ、田中家番屋であり、旧川村家番屋なのです。
川村家番屋
明治27年、川村慶次郎によって建てられたもので、泊村に現存する唯一の番屋で、ニシン漁の最盛期の雰囲気を色濃く残す建造物として高く評価されています。
特に柱と梁に使われているタモやセンの太い木材は、現在では入手不可能で貴重なものと言われています。
この建物は泊村48番地から平成11年から12年にかけて解体、現在の場所に移築されました。
昭和12年から病院、引揚者住宅、事務所、公民館、郷土館と様々に使われ、その度に手が加えられるという状況でしたが、今回の移築の際に、間取りなどオリジナルに近い形に復元しました。
もう1つ旧武井邸客殿は大正5年頃に武井忠吉によって建てられたものです。
平成9年から平成10年にかけて復元工事がされました。
母屋と番屋につながる漁場建築の一部でした。
4部屋続きで54畳にもなる客間を中心とした豪勢な建造物で、高い天井にふさわしい欄間の透かし彫り、広い廊下と床板の埋もれ木、便所の唐傘天井など、意匠をこらした装飾が随所に見られます。