『フゴッペ洞窟』です。【余市町】
北海道余市郡余市町栄町に有る、フゴッペ洞窟へ行って来ました。
フゴッペ洞窟
国道5号沿いに昭和28年11月に指定された国の史跡があります。
昭和25年札幌南高校の郷土研究部員の大塚以和夫君によって発見され、その後の発掘調査で今から約1500年~2000年前の縄文時代に属する遺跡で、土中からは多数の土器・骨格器が合わせて発見され、それらによって年代が明らかになりました。
洞窟は奥行き約7m、幅約6m、高さ約5mという広さで、その壁麺には200個をこえる彫刻が発見され注目を集めました。
彫刻には人・動物・船・魚などが描かれ、岸壁彫刻に類するものは小樽の手宮洞窟の彫刻があるだけです。
これらの彫刻は当時、呪術的儀礼と深いつながりをもつ物と推測され、シベリアや北アメリカ大陸の極北地帯に見られる岸壁彫刻との、文化的なつながりがあるのではとも言われております。
この史跡の永久保護と保存の防災工事が昭和47年に世界でも3番目、わが国では最初のカプセル方式によって完成致しました。
その後、見せる文化財として一般公開されております。
遺跡と称するものは大変地味なものですが、しかし、毎年、東京や大阪など、本州方面からの見学者が訪れておりまして、その数は1万人を超えているそうです。