湖畔には、日本一サンゴ草群落があり、9月下旬には「サンゴ草まつり」で賑わうところです。また、このあたりはアオサギの生息地です。
サンゴ草
この能取湖はサンゴ草の群落で有名です。
森も草原もまだ夏の緑に別れを惜しんでいる時、サンゴ草の枝先は早くも色づき、9月の中旬から下旬にかけて、緋もうせんを敷きつめたような紅色が湖畔をつつみます。
サンゴ草の本当の名前はアッケシ草と言い、草丈15cmほど、葉は退化して茎と枝だけの1年生植物で、塩分の多い湿地帯に生えています。
春はちっとも綺麗ではありませんが、秋になると、まるで真紅のサンゴのように鮮やかな色へと変身します。明治24年、釧路に近い厚岸で初めて採集されたので「アッケシ草」の名がつけられましたが、今、そこではほとんど見られなくなってしまい、この能取湖やサロマ湖などのオホーツク海方面に舞台が移っています。