旧下ヨイチ運上屋です。【余市町】
『旧下ヨイチ運上屋』です。【北海道TAXIトラベル(株)】
余市町には、国の重要文化財に指定されている「運上屋」の建物が残っています。
運上屋とは、松前潘からアイヌの人達との交易を請け負った、商人の出先機関であったばかりでなく、この辺りの、政治の中心にもなっていた所です。
幕末のころ、北海道には80ヵ所あまりの運上屋があったそうですが、現在建物が残っているのは、ここ『旧下ヨイチ運上屋』だけです。
かつて江戸時代、蝦夷地に80カ所以上の運上屋と称する建物が有りました。
その中で唯一、今でもその建物を残しているのが『下ヨイチ運上屋』で、余市町字入船町に有ります。
現在は国の重要文化財に指定され、敷地も史跡としての指定を受け昭和55年より一般公開されております。
運上屋とは松前藩の出先機関で、アイヌの人々との交易の場所でした。しかし、武家の商法は上手くいかず、何時しか商人の手にゆだねられ、この商人の事を「場所請負人」と称するようになり、アイヌとの交易、漁場の経営、そして駅逓、警備までの行政まであたらせました。
そして利益の2割は運上金「税金」として藩に納め、8割が商人と、二八制をとったのです。
がぜん、場所請負人の権力は強力なものとなり、アイヌの人々との交易不平等なものとなって行きます。
こうしてヨイチ場所も御多分に漏れず。
18世紀の末には場所請負人制度が取り入れられ、下ヨイチ場所と上ヨイチ場所に分けられ、請負制度が本格的に始まり始まりました。